砂の怪物誕生か、ウィンターブリーズが独走V 全日本2歳優駿へ
チーム「新山手プロレスリング」の指名馬たちが、東京・京都の両場で躍動した一週間となった。ダートの期待馬が圧倒的なパフォーマンスを見せたほか、東西のメイクデビューで素質馬が相次いで勝ち名乗りを上げるなど、秋の深まりとともにクラシック戦線を見据えた精鋭たちの輪郭が鮮明になってきた。
ダートの超新星と期待の良血馬たちが躍動
アノアロアティサノエオーナー所有のウィンターブリーズは12日、東京競馬場のプラタナス賞に出走。良馬場のダート1600mを「冬のそよ風」という名に似つかわしくない力強い走りで駆け抜け、2着に0.9秒差をつける圧勝劇を演じた。手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手は「パワフル」とその能力を絶賛。不安視されたワンターン条件を克服したことで、田中博康調教師は次走に12月16日の全日本2歳優駿を目標に掲げた。将来的には海外遠征も視野に入る大物候補の誕生だ。
ジャイアントキマラオーナーの指名馬では、10日の東京新馬戦(芝1800m)でサトノカグラが鮮烈なデビューを果たした。好位追走から直線で外に持ち出すと、上がり3ハロン32秒7という驚異的な瞬発力を披露。ルメール騎手は「完璧」と評価し、距離延長にも太鼓判を押した。また、同日の東京重賞サウジRCに挑んだフィリオソラーレは、休み明けの影響もあり3着に敗れたものの、ルメール騎手は「能力は重賞レベル」と次走での巻き返しを誓っている。
アノアロアティサノエオーナーの期待馬キューティボンドは、10日の京都新馬戦(芝1600m)で快勝。1.7億円の注目を集める中、川田将雅騎手の完璧なリードに応えてセンスの高さを見せつけた。福永祐一調教師も「良血馬らしい」とその完成度を高く評価している。一方で、同日の紫菊賞に出走したドラゴンバルドは、完璧なレース運びを見せながらもハナ差の2着に惜敗。福永調教師は直線での粘りを課題に挙げ、さらなる強化を誓った。
未勝利組の奮闘と惜敗の背景
ジャイアントキマラオーナー陣営では、10日の京都未勝利戦(芝1800m)でジャンゴッドが2着に食い込み、勝利への手応えを掴んだ。11日の東京未勝利戦(芝2000m)に出走したヴェルバーニアは、スローペースの中で脚を伸ばして3着を確保。大型馬らしい成長の余地を感じさせている。一方、12日の東京未勝利戦(芝1800m)で1番人気に支持されたマルスレジーナは反応が鈍く5着に敗退。本来の能力を発揮するための立て直しが待たれる。
11日の東京新馬戦(芝2000m)でデビューしたアノアロアティサノエオーナーのラニアケアは、直線で前を塞がれる致命的な不利が重なり6着に終わった。スムーズな進路確保さえ叶えば巻き返しは必至の動きを見せており、次戦の動向に注目が集まる。
今週のメンバーポイント情報では、ジャイアントキマラオーナーが合計11123ポイントで首位を堅持。一方、先週末に2380ポイントと高い加算を見せたアノアロアティサノエオーナーが9517ポイントで2位を守り、猛追の構えを見せている。
次週以降は、重賞戦線で惜敗した実力馬の復帰や、不利を克服した新鋭たちの次なる一手に注目したい。特にダート戦線で主役の座に躍り出たウィンターブリーズの存在は、今後のポイント争いに大きな影響を与えるだろう。