エフフォーリア産駒インカルナータ快勝、旭・児玉オーナー勢力拡大
2026年新馬戦シーズンが本格化し、チーム「ほうかえんPOG」は激動の週末を迎えた。先週末は計8頭が出走し、3頭が勝ち上がるというハイレベルな攻防が展開された。特に旭・児玉オーナー陣営の躍進が目立ち、新種牡馬の活躍も相まって、来年のダービーを見据えた戦いは早くも熱を帯びている。
鮮烈デビュー、三頭が初陣を飾る
メイクデビューを制したのはインカルナータ、デミアン、シャンデヴァーグの3頭。旭・児玉オーナー所有のインカルナータは、新種牡馬エフフォーリア産駒として注目される中、道中マイペースの逃げから上がりも優秀な内容で快勝した。坂井瑠星騎手は「性格が良く、早めにセーフティリードを取る理想の展開」と絶賛している。同じく同オーナーのデミアンは、D.レーン騎手が「プロフェッショナルで賢い」と将来性を高く評価。斎藤誠調教師は現状を非力と分析しつつも、秋以降の大舞台を見据え、馬体の成長を待つ方針だ。横井・黒田オーナーのシャンデヴァーグは、ゲートに課題を残しながらも二の脚で好位を確保し、断然人気に応えた。森一誠調教師は「センスが良い」と評し、今後はゲート練習を重点的に行い、成長を促すため放牧に出される予定だ。
実力馬が次走への課題を露呈
惜しくも勝利を逃した馬たちも、次走へ向けての指針を得た。横井・黒田オーナーのメアグローリアは2着に敗れたものの、川田将雅騎手は「これから良くなっていく」と将来性を確信。対照的に、同オーナーのユタライトは周囲を気にする幼さを見せ、C.ルメール騎手は次走でのチークピーシーズ使用を提案した。旭・児玉オーナーの1番人気馬ダイナマイクは4着。中内田充正調教師は実戦での課題を洗い出す機会とし、放牧を含めた成長戦略を練る。また、レッドインサイトは5着。気性や体力の未熟さが露呈し、秋の東京・中山開催での巻き返しを図るべく再調整に入る。メモリアデルレは終いの甘さが残り6着となり、心身の成長を待ってから次走の目標を定める方針だ。
今週の結果を受け、メンバー間の順位変動が鮮明となった。勝ち星を積み上げた旭・児玉オーナーが合計3240ポイントで首位を独走。横井・黒田オーナーもシャンデヴァーグの勝利などで1948ポイントまで伸ばし追走する。一方、今週出走のなかった鵜野・浦田オーナー、中山・河合オーナーは、上位陣の独走を許す形となり、巻き返しが急務となっている。
勝ち上がった馬たちは一度放牧に出され、秋以降の重賞戦線を見据えるローテーションが目立つ。敗れた馬たちも、具体的な課題が明確になった点は収穫と言える。各オーナーの戦略が次走にどう反映されるか、今後も目が離せない。