阪神で輝く素質馬たち ヤマモト・ナカタケ両オーナーが勝ち星加算
9月第2週の阪神競馬場において、チーム「うま吉」の指名馬たちがその高い潜在能力を証明した。未勝利戦では2頭が勝ち上がりを決めたほか、メイクデビューでも将来性を感じさせる走りが披露された。秋の深まりとともに、クラシック戦線を見据える有力候補たちが着実に歩みを進めている。
精神面の成長で完勝「炎の男」ショウナンバトレニ
ナカタケオーナー指名のショウナンバトレニは、9月12日の阪神競馬場第4レース、芝2000mの未勝利戦に出走。単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応え、見事に初勝利を挙げた。鞍上の松山弘平騎手は、初戦と比較して精神面に前向きさが出てきた点を強調し「最後は着差以上の強さだった」と絶賛。手前を替えないなどの不器用さを残しながらも、その伸びしろを高く評価した。高野友和調教師は、2戦目でしっかりスイッチが入ったことを収穫として挙げ、今後はクラシック戦線を視野に入れた調整を進める方針を示している。
爆発的な伸び脚披露 ブレイクガールが順当勝ち
ヤマモトオーナーの指名馬ブレイクガールは、9月13日の阪神競馬場第2レース、芝1600mの未勝利戦に参戦。ルメール騎手を背に、単勝1.4倍の支持に応えて快勝した。クリストフ・ルメール騎手は「エンジンがかかってからの伸び脚は素晴らしく、非常に長い脚を使える」と、その末脚を高く評価している。距離についても現状のマイルからさらに延びても問題ないとの見解を示した。武幸四郎調教師は、期待に応える走りで高いポテンシャルを証明できたことに安堵しており、今後の大きな飛躍を予感させる内容であったと分析している。
復帰戦でポテンシャルの片鱗 ルーメンルーナエ
同じくヤマモトオーナーが所有するルーメンルーナエは、9月12日の阪神競馬場第5レース、芝1600mのメイクデビューに出走。約3ヶ月の放牧を経て迎えた実戦では、2着と惜敗したものの勝ち馬と0.2秒差の接戦を演じた。川田将雅騎手は「道中で幼さを見せながらも内容良く走ってくれた」と前向きな評価を与えている。調教で好時計をマークしていた同馬に対し、中内田充正調教師も間隔を空けた分の成長を感じると述べていた。実戦で切れ味タイプとしての片鱗を見せただけに、次走での更なるパフォーマンス向上が期待される。
今週のポイント加算により、メンバー間の順位に変動が生じている。590ptを獲得したナカタケ氏は、先週時点の8位から6位へと浮上。また、2頭の活躍で900ptを加算したヤマモト氏は、先週の9位から8位へと順位を上げた。首位のニシコクリョウ氏をはじめ、上位陣は順位を堅持しているが、中位・下位勢の追い上げにより混戦の様相を呈してきた。
今回勝ち上がったショウナンバトレニとブレイクガールは、いずれも関係者から「距離延長が可能」「クラシック戦線」といった言葉が飛び出すほどの期待馬である。課題とされる加速までのプロセスや精神面の若さが解消されれば、重賞戦線でも主役を張れる存在となるだろう。次走での走りに熱い視線が注がれる。