東京の空に閃光走る、重賞サウジRCに精鋭3頭が集結
今週末、チームHC関西は重要な局面を迎える。特に10月10日の東京競馬場で行われるG3サウジRCには、指名馬3頭が顔を揃えた。重賞制覇による大量加算を狙うDragon氏と、首位を走る弟氏の直接対決は、今後のランキングを左右する大一番となる。秋の気配深まる府中の杜で、次代のスター候補たちがその能力を誇示する。
サウジRCで激突する3頭の素質馬
Dragon氏の期待を背負うフィリオソラーレは、7日の追い切りで重賞ウイナーを相手に力強い伸び脚を披露した。太田助手は「走りの柔らかみは新馬の頃よりなくなったが、しっかり調教を積めている」と現状を分析する。新馬戦で見せた上がり33秒3の末脚はメンバー随一の武器であり、直線の長い東京コースは格好の舞台といえる。想定1番人気の支持に応え、母フィリアプーラ譲りの瞬発力でデビュー2連勝の重賞制覇を狙う。
同じくDragon氏が送り出すデミアンは、最終追い切りで6ハロン83秒2、ラスト11秒8を馬なりでマークした。1週前に熱発のアクシデントがあったものの、斎藤新騎手が跨った追い切りでは抜群の反応を見せており、影響は軽微と見ていい。斎藤誠調教師は「放牧で腰に力がついてきた。1600mから1800mがいい」と距離延長への適性を語る。米国BCクラシック覇者フライトライン産駒として、新馬戦で見せた鋭い末脚の再現が期待される。
これら2頭を迎え撃つのが、首位弟氏の指名馬ベルウッドディープである。7日の追い切りでは5ハロン67秒1、ラスト11秒4を記録し、併せ馬に1馬身先着する抜群の切れ味を見せた。室井潔調教師は「大物だと思ったので、夏に使わずここまで待った」と、この一戦にかける意気込みは強い。休養を経て精神面での成長も著しく、6月の東京新馬戦を圧勝した舞台で、その真価を問う構えだ。
東西の新馬戦に送り込まれる有力候補
兄じゃ氏の指名馬サトノカグラは、10日の東京芝1800mで待望のデビューを迎える。神に奉納するための歌舞という名にふさわしく、美浦ウッドでは自己ベストの81秒台を記録するなど、稽古で華麗な動きを見せている。6月の爪の不安は完全に解消されており、陣営は「春先の良い状態に戻っている」と自信を深めている。鞍上にC.ルメール騎手を配し、朝日杯などの大舞台を見据える素質馬として初陣を飾る。
京都ではDragon氏のキューティボンドが10日の芝1600m戦に出走する。7日の追い切りではラスト1ハロン11秒2という非凡な脚力を披露し、高い素質を見せつけた。福永調教師は「弾けそうな動きで脚力は非凡」と評価しており、気の入りやすい性格を考慮しながら丁寧な仕上げが施されている。姉にボンドガールを持つ良血馬として、想定オッズでも1番人気に推される注目のデビュー戦となる。
巻き返しを誓う未勝利戦の刺客たち
反撃を期す今ぴょん氏は、3頭を未勝利戦に投入する。10日京都のジャンゴッドは中5日の連闘となるが、栗東CWでの動きは「上々」との評価で、叩いた上積みが期待される。11日東京のヴェルバーニアは、毎日王冠出走の重賞馬相手に楽々と併入する動きを見せており、2000mへの距離延長で初勝利を狙う。そして12日東京のマルスレジーナは、「戦いの神と女王」の名の通り、C.ルメール騎手との新コンビで力強い走りを披露する構えだ。
現在、チームHC関西は弟氏が4100ポイントで首位に立ち、兄じゃ氏が3340ポイントで追う展開となっている。マイナスポイントに甘んじているDragon氏と今ぴょん氏にとっては、高配点の重賞や出走頭数の多い今週末こそが浮上の足掛かりとなる。サウジRCの結果次第では順位が大きく入れ替わる可能性もあり、手に汗握る週末となりそうだ。