秋のG1開幕週に煌めく素質馬たち チームHPDの精鋭12頭が激突
チームHPDの2026-2027シーズンが熱を帯びてきた。今週末は土日合わせて12頭が東奔西走し、特に京都・東京の未勝利戦にはクラシックを占う好素材が揃う。首位独走を狙う大久保オーナーを追う上位陣の逃げ切りか、下位陣の反撃か、順位変動を予感させる運命の2日間となる。
重賞級の輝き放つ新星と昇級戦の精鋭
阿部オーナーが送り出すポッドコーディアは、2025年セレクトセールにて1億6,500万円で落札された注目のコントレイル産駒だ。9月30日に美浦で時計を記録し、初戦へ向けて順調な過程を歩んでいる。その名の由来である「殿上人」のごとく、高貴な走りで東京芝1400mの舞台から世代の頂点を目指す。
りんどう賞に出走するヴィヴェローネは、前走の未勝利戦を快勝した実力馬。鞍上の松山弘平騎手からは距離適性を高く評価されており、中間も高野和馬厩舎らしい入念な乗り込みで完成度を維持している。八幡オーナーに貴重な1勝クラスのポイントをもたらすか注目だ。
長谷川オーナーの期待を背負うダノンダックスは、1週前の追い切りで自己ベストを更新した。田中博康調教師は「中間の気配は文句なし」と断言し、名付け親であるC.ルメール騎手との初コンビで必勝を期す。将来のクラシック進出を見据える陣営の鼻息は荒い。
3億1900万円の取引馬として話題のジャンゴッドは、精神面の進化を遂げて復帰する。杉山晴紀調教師は夏を越した成長を認めており、鞍上に川田将雅騎手を迎え、小倉での敗戦を糧にした秋の逆襲を狙う。鈴木オーナーにとって反撃の狼煙となる一戦だ。
熾烈を極める京都・東京の未勝利戦
京都芝1800mの未勝利戦には3頭が参戦。八幡オーナーのルーメンルーナエは栗東CWで好時計をマークし、中内田充正調教師も「水準以上のレベル」と太鼓判を押す。阿部オーナーのウィクフォードは軽い芝を求めて西村淳也騎手とコンビを組み、大塚オーナーのレイデアルマスは在厩で本数を強化し上積みを狙う。
東京では、湖の間を意味するサーキット名を持つインテルラゴスがC.ルメール騎手の手綱で初勝利を目指す。森オーナーのシアルナーレは実戦を通じた気性の良化が鍵となり、八幡オーナーのイニシャルポイントは距離延長で活路を見出す構えだ。
メイクデビュー京都では、近藤オーナーのジワールドコアが鋭い加速ラップを披露し能力の高さを示した。長谷川オーナーの良血馬リリックラヴも、雨を含んだ重い馬場を苦にしない力強い動きを見せており、開幕週の内回りコースで波乱を演出する可能性を秘めている。
現在、高野オーナーが2位、長谷川オーナーが3位と上位を形成しているが、今週末は下位オーナー勢にも大量ポイント獲得の好機が巡ってきた。特に高配点が期待できるりんどう賞や、素質馬が揃うデビュー戦の結果は、チームHPDの勢力図を大きく変えることになるだろう。