「アイルランドの国宝」ブックオブケルズが圧巻の完勝 キマラ氏が首位の座を堅持
チーム新山手プロレスリングの2026-2027シーズンは、9月27日の開催で明暗が分かれる形となった。阪神と中山の両競馬場に計3頭が送り込まれ、ダート戦で圧倒的な能力を示した有力馬が勝ち名乗りを上げる一方、芝の特別戦では1番人気の期待に応えられず惜敗を喫する場面も見られた。各オーナーの指名馬たちが、秋の深まりとともにそれぞれの課題と収穫を露呈した週末となった。
完勝のブックオブケルズと成長待たれるダイナマイク
ジャイアントキマラオーナー所有のブックオブケルズは、27日の阪神競馬場、ダート1800mの未勝利戦に出走した。単勝1.4倍という圧倒的な支持を受けた一戦で、期待に違わぬ走りを披露し、2着に0.7秒差をつける圧勝で初勝利を挙げた。アイルランドの国宝に由来する名を持つこの馬は、これで通算3戦1勝となり、獲得ポイントも590ptを加算した。これまで掲示板を外さない安定した戦績を残しており、砂の上で見せた高い適性は今後のダート路線において大きな武器となるだろう。
同じくジャイアントキマラオーナーの指名馬ダイナマイクは、阪神の芝2000mの未勝利戦に2番人気で出走したが、4着に敗れた。騎乗した川田将雅騎手は「体的にまだまだ時間が必要かなと思います」と振り返り、現状の肉体的な完成度が課題であることを強調した。レースではスローペースの中で向正面から進出する積極性を見せ、能力の片鱗こそ示したが、直線では粘りを欠いた。血統背景から将来を嘱望される一頭であり、前走で上がり最速を記録した素質を実戦で結実させるには、心身の本格化が待たれる。次走以降、どれだけ粘り強さを増してこられるかが焦点となるだろう。
リサナウトはサフラン賞で惜敗 課題は馬場対応か
アノアロアティサノエオーナーの期待を背負うリサナウトは、中山の芝1600mで行われた1勝クラスの特別戦、サフラン賞に出走した。1番人気に推されたが、結果は勝ち馬から1馬身半差の2着。騎乗したC.ルメール騎手は、稍重の馬場コンディションで馬が一生懸命に走りすぎてしまい、エネルギーをロスしたことを敗因に挙げた。道中は落ち着きを欠く場面もあったが、直線では鋭く脚を伸ばしており、能力の高さは改めて証明した形だ。黒岩陽一調教師が指摘した通り、馬体が増えて芯が入ってきた成長の兆しはあるものの、道悪への対応が今後の大きな課題として残った。
今回の結果を受け、メンバーポイント情報では大きな順位変動は見られなかった。ジャイアントキマラオーナーが合計7506ポイントで首位を堅持し、2位のアノアロアティサノエオーナーが6867ポイントでこれを追う展開となっている。首位を行くジャイアントキマラオーナーは、先週末だけで679ポイントを積み上げ、リードを広げることに成功した。一方のアノアロアティサノエオーナーも重賞級の活躍が期待される指名馬を擁しており、依然として予断を許さない状況が続いている。
今後は、初勝利を挙げた馬の次走の動向に加え、今回惜敗を喫した実力馬たちが次戦でどのような巻き返しを見せるかに注目が集まる。特に肉体的な成長を促されている若駒たちが、秋の深まりとともにどれだけ進化を遂げるかが、チーム新山手プロレスリングの勢力図を大きく塗り替える鍵となるだろう。次週も各オーナーの慧眼が試されるレースが続く。