秋の中山・阪神で精鋭たちが激突 「一汁一菜」の勢力図塗り替える週末へ
チーム「一汁一菜」のPOG戦線は、秋の深まりとともに熱を帯びてきた。今週末は中山・阪神の両競馬場で、新馬戦からオープン特別まで多才な顔ぶれが揃う。特に中山では素質馬同士の対決や、上位浮上を狙うオーナーたちの勝負駆けが注目される。この週末の結果が、ダービーへと続く長い道のりの大きな転換点となるだろう。
オープン・1勝クラスに挑む素質馬たちの競演
中山のオープン特別・芙蓉Sに大橋オーナーのジョドレルバンクが駒を進める。1週前追い切りでは三浦皇成騎手を背に美浦ウッドで好時計をマークし、武井亮調教師が「モノが違う」と絶賛する仕上がりだ。本番は来日不能となったレーン騎手に代わり、戸崎圭太騎手との新コンビで挑む。イギリスの天文台を由来とする名に相応しく、その素質が中山の急坂で大きく輝くか、無傷の2連勝に期待がかかる。
中山のサフラン賞には、チームから3頭が顔を揃えた。日高オーナーのシルバーウィルは、8月の新馬戦を鮮やかな逃げ切りで制した有力候補だ。対する新井オーナーのリサナウトは、黒岩陽一調教師が「高いパフォーマンス」と評した逸材で、追い切りでも精神的な落ち着きを見せている。さらに2位の高橋オーナーは、前走の反応を高く評価されたリリカルフレアを送り込む。戸崎圭太騎手との継続騎乗で、激戦の中山マイルを制して首位奪還へ名乗りを上げる構えだ。
期待の新馬戦と巻き返しを期す未勝利勢
新馬戦では、安武オーナーのダイアナマリアが中山芝2000mでデビューする。久保田調教師が「ルメール騎手に頼める」と自信を深めるほど自然に動ける状態に仕上がっており、初戦から期待は大きい。一方、阪神芝1400mには小杉オーナーのエターナルバラードが登場。筋離れの良い好馬体を誇り、血統的な短距離適性と仕上がりの早さを武器に、9頭立てという少頭数の中での初陣勝利を狙う。
阪神の未勝利戦には3頭が参戦する。依田オーナーのニクスルーナはメンコ着用で直進性が向上し、岩田望来騎手の手綱で前走2着の雪辱を期す。同じく依田オーナーのデュアルサインは、今村聖奈騎手がラストの伸びを高く評価しており、ブリンカー着用での変身が期待される。日高オーナーのダイナマイクは、約3ヶ月半ぶりの実戦となるが、新馬戦1番人気のポテンシャルを再び発揮し、勝ち上がりを狙う。
現在の順位は大川オーナーが首位を走るが、今週は2位高橋オーナーや3位依田オーナーに逆転のチャンスがある。芙蓉Sやサフラン賞といった獲得ポイントの高いレースに有力馬が集中しており、この週末の結果が今後の勢力図を大きく塗り替える可能性がある。各馬の成長と新戦力の台頭から目が離せない週末となるだろう。